弟夫婦が二世帯住宅を建てたときの失敗談です。二世帯住宅を建てるにあたり、一番のポイントはお互いのプライバシーが気にならない作りにすることでした。玄関を二つそれぞれに設けましたが、いざ完成してみると、弟夫婦が玄関に入るまでの様子が両親がほとんどの時間を過ごす居間から丸見え状態。弟夫婦と両親の関係は悪くないのですが、嫌でも目に入って気になる…と母が私にこっそり教えてくれました。弟も案外見えていることが気になっているようでした。家の中は入ってしまえば廊下を挟んですぐに行き来ができるようになっています。間取りは弟がほぼ独断で決めたため、両親の意見はほぼ取り入れていません。弟が一番プライバシーのことを気にしていたのに、肝心な所のツメが甘かったようです。弟は住んでみて初めてわかった一番の失敗だったと後悔していました。住宅会社からは別の間取りも提案されていたようで、そちらは玄関の位置も違い、お互いの行動も気にならないように配慮されていましたが、外観の作りが気に入らないため選ばなかったとのこと。外観よりもっとこだわりたい部分を蔑ろにしてしまった結果です。建て直しはできないので、お互いに慣れるしかないと今はわりきっているようです。